プロジェクトマネージャー:岡山大学心臓血管外科准教授 小谷恭弘
ベトナムでは、年間約1万人の赤ちゃんが先天性心疾患を持って生まれていますが、そのうち手術を受けられるのは4割程度といわれています。このような状況の改善に寄与するべく、岡山大学心臓血管外科ではJICA草の根技術支援事業(循環器疾患領域)としてハノイ市のハノイ小児病院(National Children’s Hospital Hanoi)とハノイE病院(E Hospital, Hanoi)、ホーチミン市のホーチミン医薬大学病院(University Medical Center, HCMC)から医療従事者を受け入れ、心臓血管外科、循環器内科、麻酔科、看護の各分野で研修を実施する事業を開始しました。(2020年6月時点で11チーム修了)。
また、現地に岡山大学病院の医師や看護師を派遣し、医療従事者を対象とした講義も提供しています。
この研修を修了した医療従事者が所属の病院及び周辺の病院(※)で技術指導を行うことで自立的人材育成体制を確立し、ベトナム国内における先天性心疾患患者様の救命率を向上させることを目的としています。
※ 各病院が周辺地域の5~6の病院に対し出張診療や診療技術の指導を実施しています。