血管外科が対象とする血管とは、心臓と頭蓋内の血管以外の血管すべてを対象とします。 日本ではあまり知られていないのですが、実は、ヨーロッパで女医さんに最も人気が高いのが「血管外科」です。 手術が豊富、大きいものから小さなものまで手術バリエーションがあり、妊娠出産をしても帰ってきやすい環境、子育てをしながらでも手術ができる、などのメリットがあります。
①【医工連携】新規医療材料(人工血管、カテーテルなど)の開発:当研究室ではDLC(diamond-like carbon)コーティングを施した人工血管を作成しました(複数国際特許申請中)。
岡山理科大学工学部・機械材料教室との共同研究を行っており、2016年我々は、管状物内面へのDLCコーティングを世界で初めて成功させました。これにより人工血管への応用が可能となりました。
②【学内共同研究】血管関連炎症性物質の機能探求
血管関連炎症性物質として現在注目されているHMGB ( high mobility group box 1) /HRG(histidine-richglycoprotein)を中心に、血管に対する生体内応答を解明するための臨床および基礎研究(薬理学教室と提携)も行っています。
人工心肺時やショック時、動脈硬化における生体内応答では、一定の研究成果が出ており、今後の発展の可能性を秘めている分野になります。
③【産学連携(地域)研究開発】機能性デニムの開発研究
岡山・倉敷及び岡山県西部備後地区は古くからの繊維産業が盛んであり、中でもデニムが全国的に注目されています。地場産業であるデニム産業と医学とを結びつける研究をコラボレーションにて行い、新規製品を研究開発中です。
④【産学連携(県外)研究開発】汎用性超音波の開発研究
血管診療における聴診器ともいわれる超音波検査装置の可能性をメディカルからヘルスケア分野に応用していく研究開発を行っている。現在、新規プローベ及びアプリケーションを共同開発し、ヘルスケア分野への導入を検討している段階。
3か月~長期(応相談)
スタンフォード大学 (米国)
デュッセルドルフ大学(ドイツ)
アーヘン医科大学(ドイツ)
1~2名/年 |
随時!興味のある方はまずご連絡下さい。 当科担当 大澤(ohzawa-s@cc.okayama-u.ac.jp)まで、E-mailで応募希望の旨をご連絡下さい。折り返しご連絡いたします。質問等も受け付けております。 |
①大学院に入学し、博士号取得を目指す者 (入学は就業開始後でも可能) |
②外科専門医は取得済み、もしくは取得見込 (医師でない方も基本的な外科手技の経験があることが望ましい) |
③血管外科志望、心臓血管外科専門医取得希望であることが望ましい。 |
④女医優待制度あり (血管外科領域に女医さんが増えてほしいので......) |
⑤採用基準:やる気、完遂力、人間力、です! 地頭や論理力は不要です。 |
当科の研究は血管吻合やカテーテル手技を小・中・大動物に行う実験が主になります。 「博士号は取りたいけれども、その間の手術手技取得が遅れるのが嫌だ。」という方に最適なプログラムです。
大学院は4年間ですが、2年でPublishできる 結果を出すことを目指します。研究に重点を置きながら、空いた時間でできるだけ臨床に係わるという生活になりますので、研究を行う事で、手術技術の取得を遅らせたくない方にお薦めのプログラムです。特別な希望があれば、ご相談下さい。